途上国と先進国の教育格差拡大

途上国貧困児童への教育システム不備(1)

個別社会課題

貧困児童の家庭環境では、家庭内作業があり、児童が学習時間を確保することが難しい

ソーシャルニーズ

一人ひとりの児童の疑問についてリアルタイムで個別指導が受けられる遠隔教育システム

ビジネス事例

スマートフォンなどを介した家庭教師サービス(マナボ)

わからない問題をスマホのカメラで撮影して質問するだけで、必要な時に必要なだけ、講師から1対1で指導を受けられる家庭教師サービス。
オンラインのメッセージや音声通話のサービスがあり、生徒の理解に応じた対応も可能。また生徒による講師の評価が掲載されるため、自分に合った講師を自由に選択できる。
オンライン学習コンテンツを提供するのではなく、コンテンツを見て、わからないところをマナボで質問する、というしくみ。
動画配信などで学習コンテンツを提供しているサービスに対し、それを見るだけでは理解できない部分をマナボがサポートすることから、競合するのではなく、むしろ補完的な関係になり、協業がしやすい。

途上国と先進国の教育格差拡大

途上国貧困児童への教育システム不備(2)

個別社会課題

電気が通っていないことや燃料による電源であるため、児童が照明をつけて夜に勉強をすることが困難かつ危険である。

ソーシャルニーズ

児童にとって、勉強する際に使用する照明を簡単に利用、入手、確保する技術・システム

ビジネス事例

ソーラーライト(プロインゾ)

灯油ランプの2倍の明るさで、約5時間ライトをつけられるプロインゾのソーラーライトは、ランプに比べ容易に取り扱うことができるだけでなく、低コストで入手もしやすい。
未電化地域では、電気や照明を化石燃料に大きく依存しており、燃料の煙が有毒、火事の危険性、運搬面やコスト高など多数の問題があるため、クリーンで扱いやすく、手ごろな価格のエネルギー、照明が求められている。
途上国においては夜間の光は非常に重要であり、児童の学習用照明のみならず、夜間医療、夜間外出、一家団欒など数多くのシーンでの活用が期待できる。

技術革新に応じた教育の対応不足

タイミングの良いスキル教育不足

個別社会課題

スキル教育が追いつかず、教育者が不在かつコンテンツもない

ソーシャルニーズ

ユーザーの経験がそのまま教材となるオンライン学習システム

ビジネス事例

オンライン学習プラットフォーム(Udemy)

ユーザーが学習動画を作成し、その学習動画を他のユーザーが購入するC to Cのオンライン学習プラットフォーム。
オンライン学習の特徴(豊富なカテゴリラインナップ、いつでもどこでも学べる)だけでなく、投稿者とユーザーをWin-Winの関係にするしくみを構築している。
例えば、投稿者による質の高い動画の投稿は、学んだ購入ユーザーのレビューを誘発し、そのレビューを見て知ることとなった新たなユーザーが購入することで、投稿者の利益増につながる。
投稿者にとって、動画作成やホスティングなどの手数料は発生せず、無料・有料にかかわらず公開できることや、投稿も簡単にできるため、様々なテーマのコンテンツが集まりやすい。

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