「生き物の謎解きが大好きだ」というゲッチョ先生、盛口満さんが、「青いクラゲ」の謎解きに挑戦する物語です。海面には、海の色に溶け込むような生き物ばかりが住んでいることに気づいたゲッチョ先生は、この世界を「アオ」と名付けます。この「アオ」を追ってなぎさに足を運ぶゲッチョ先生を待ち受けていたのは、謎また謎、謎の海でした。ひとつの貝の名前がわかるたび、一人の人に会うたびに、その謎の一つ一つが解明されていきます。ゲッチョ先生自身が描いた精巧なスケッチを眺めながら読み進めていくと、ゲッチョ先生のうしろにくっついて一緒に謎解きをしているような気持ちになってきます。