コラム《みらいのミカタ》読書備忘録 その4アップ
追悼、未来研究の恩師 加藤秀俊先生
私が一方的に、師の一人とさせていただいている方の訃報に新聞紙上で接した。「中間文化論」をはじめ、独特かつ深い社会洞察を展開されてきた加藤秀俊先生が亡くなった。つい最近まで、facebookの投稿にご自身でコメントを上げたりされていて、いつまでも文明社会のフロンティアに立って、お元気に過ごされているなと感心していたが、93歳の大往生だったようだ。現代都市文明に眼差しを注ぎ、遙かな歴史を探訪し、来たる未来を見ていた、「見物」の精神を体現した考現学者だ。