研究テーマ

人と機械の関係の
未来ビジョン

オートメーションとは「自動化」です。また、これまでの自動化の発展は、人と機械の関係の進化の表れといえます。オムロンは創業者が提唱した「機械にできることは機械にまかせ、人間はより創造的な分野での活動を楽しむべきである」という哲学を大事にして、企業活動を営んできました。オートメーションのパイオニアとして、新たな科学・技術を活かし、未来を先取りするかたちで、常に社会や人間が必要としているオートメーションの実現に注力しています。

そのためにHRIでは、人と機械の関係の未来像を描きだし、未来を拓くオートメーションのコンセプトを創造すべく、研究を進めています。オートメーションは、機械が人の仕事を「代替」するだけでなく、人と機械がつながって「協調」する関係へと進化しつつあります。さらには、人と機械が融和して能力を「拡張」するという兆しさえ見え始めています。ロボティクスやAI(人工知能)技術の発展は、ますますオートメーションの可能性を拡げているのです。

未来社会・未来生活の
デザイン

オムロンは、1970年の国際未来学会議で発表した未来予測理論「SINIC理論」と、それに基づく科学・技術・社会の未来ダイアグラムを、経営の羅針盤として活かし続けてきました。SINIC理論の根底にある考え方は、現状延長型の予測(フォーキャスティング)ではありません。ゴールとなる未来社会像を「自然社会」と予見し、そこから現在、そして過去の社会へと辿るバックキャスティングによる未来シナリオです。だからこそ、今まさに起きつつあるパラダイムシフトの時代も「最適化社会」として予見されています。「最適化社会」は、工業社会の価値観から、再び人間性を大事にする価値観への移行期であり、様々な葛藤も伴いますが、その先には豊かで明るい、生きる歓びのある未来が待っています。

HRIでは、SINIC理論で予見されている「自律社会」や「自然社会」に向かう葛藤を乗り越えた、来たるべき未来社会・未来生活を描き出すための研究を進めています。

ソーシャルニーズの創造

「ソーシャルニーズの創造」とは、オムロンの企業理念の一項目にも位置づけられているとおり、オムロングループにおける企業活動の原点です。このフレーズを見て「ニーズを創造する?」と疑問を持つ方も少なくはありません。しかし、この部分こそが肝心なのです。描き出した未来社会のイメージをもとに、その新たな社会に生まれてくる人々のニーズは、現状分析からでは得にくいものです。

HRIでは未来の社会像を描いた上で、生まれてくるであろう社会課題を想定し、その課題解決に向けたソーシャルニーズを未来社会の視点から創り出すことを進めています。未来の潜在ニーズですから、これをもとに新たな技術開発や事業を立ち上げるためには、いかに未来シナリオの納得感を得られるかが問われます。そのために、多様なアイディアを活かすオープンセッションや、気鋭の起業家、オピニオンリーダーに見つけられる「予兆」を見抜き、未来のソーシャルニーズを創造していきます。

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